平成元年生まれの高橋漣と園田葵。北海道で育った二人は13歳の時に出会い、初めて恋をする。
そんなある日、葵が突然姿を消した。義父からの虐待に耐えかねて、町から逃げ出したのだった。
真相を知った漣は、必死の思いで葵を探し出し、駆け落ちを決行する。
しかし幼い二人の逃避行は行く当てもなく、すぐに警察に保護されてしまう。
その直後、葵は母親に連れられ、北海道を去ることになった。
その事を知らなかった漣は見送ることすらできないまま、二人は遠く引き離された…。
それから8年後。地元のチーズ工房で働いていた漣は、友人の結婚式に訪れた東京で、葵との再会を果たす。